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Webサイトに「話しかける」時代がやってくる

メニューを探す代わりに、AIへ話しかける。AI Conciergeによって変わる、Webサイトと人との新しい関係を考えます。

ONEAORA Editorial · 公開

「どこを押せばいい?」がなくなるかもしれない

Webサイトには、たくさんのメニューがあります。Products。Pricing。FAQ。About。Contact。私たちは目的の情報を見つけるために、ページを開き、戻り、また別のページを開きます。でも、もしWebサイトに直接こう聞けたらどうでしょう。「初心者にはどの商品がいい?」「海外からでも使えますか?」「このサービスとあのサービスは何が違う?」「問い合わせたいんだけど、どこから?」するとWebサイトは、ページの集合ではなくなります。会話できる場所になります。

検索窓から、案内してくれる存在へ

これまでにもサイト内検索やチャットボットはありました。しかしAIによって変わり始めているのは、質問の仕方です。決められたボタンから選ぶのではなく、自分の言葉で尋ねることができる。そしてAIが質問の意図を理解し、サイトの中から必要な情報を探して案内する。これはホテルのコンシェルジュに少し似ています。コンシェルジュ自身がすべてのサービスを提供するわけではありません。「何をしたいのか」を聞き、必要な場所へ案内します。だからONEAORAでは、この役割を AI Concierge と呼んでいます。

良いAIは、何でも答えるAIではない

AI Conciergeで最も重要なのは、流暢に話すことだけではありません。分からないことを、分からないと言えること。価格が決まっていないなら「未定です」と伝える。公開されていない情報なら勝手に推測しない。人の判断が必要なら問い合わせへ案内する。AIが自信を持って間違えるより、正しい情報へ案内できることの方が大切です。そのためには、AIだけを賢くするのではなく、AIが参照するWebサイト側の情報も整理されている必要があります。AI Conciergeは、Webサイトの代わりではありません。Webサイトと人の間に立つ、新しい入口です。

キャラクターがいる意味

AIがサイトの一部になっていくと、「どんな姿でそこにいるのか」もデザインの一部になります。ただのチャットアイコンでも構いません。でもブランドによっては、キャラクターが案内役になることもできます。訪問者を迎える。考えていることを動きで伝える。検索が終わったら知らせる。困ったときには次の行動を案内する。するとAIは、画面の隅にある機能から、ブランドの世界に存在するキャラクターへ変わります。ただし、いつでも閉じられること。使わなくてもサイトを利用できること。必要以上に邪魔をしないこと。主役はAIではなく、サイトを訪れた人です。

Webサイトそのものがインターフェースになる

これからAIがさらにWebへ入っていけば、ナビゲーションの形も変わるかもしれません。「Products」を押す代わりに、「予算に合うものを見せて。」求人検索フォームへ条件を一つずつ入力する代わりに、「サウジアラビアでドライバーの仕事を探して。」長いFAQを読む代わりに、「返品について教えて。」人はサイトの構造を覚えなくても、自分がしたいことを言葉で伝えられるようになります。そのときWebデザインは、「どこにボタンを置くか」だけではなく、人とAIがどう会話し、その先の行動へどうつなげるかまで設計するものになっていきます。

ONEAORAが考えるAI Concierge

ONEAORAでは、AI Conciergeを、AI・3D・Webが交わる一つのプロダクトとして考えています。会話するだけではなく、サイトを理解し、必要な場所へ案内し、場合によっては検索やサービスとつながる。そして、その案内役にブランド独自のキャラクターを持たせる。まだ始まったばかりの領域です。だからこそ、完成した答えがあるわけではありません。私たち自身も、どんな距離感なら心地よいのか、どんな動きなら邪魔にならないのか、どこまでAIへ任せるべきなのかを、一つずつ試しながらつくっていきます。いつかWebサイトを訪れたとき、メニューを探すより先に、「こんにちは。今日は何を探していますか?」と、その世界の案内役が迎えてくれる。そんなWeb体験が、当たり前になる日が来るかもしれません。